虫垂炎

虫垂炎との戦い①|痛みに耐えられず、救急車で病院へ

2023年の夏、39 歳で人生初の虫垂炎を患いました。

本当に突然やってくるものですね…なんの前触れもなく。

初めて虫垂炎になってから 2 ヶ月後に再発、さらにその 2 ヶ月後に手術というところまでを一通り経験したので、流れをざっと書いてみます。

まだ虫垂炎になったことがない方にお読みいただき、実際はこんな感じなのか…と思っていただけると幸いです。

うっすらと知識を持っておくだけでも、いざというときに役立つことがあると思うので。

キリキリと胃が痛むところからスタート

2023 年 6 月某日。

朝起きたときからなんとなく胃が痛くて。

頭痛薬を飲んでいたので胃が荒れたのかな…なんて思ってやり過ごしていたのですが、お昼には座っているのもつらいほどに痛みが増してきました。

胃がキリキリと痛くて、胃のあたりを手でグッと押しながら耐えているような状態。

さすがにつらすぎて仕事を切り上げ、ソファに横になりました。

普段もちょこちょこ胃が痛くなるんですけど、横になると少し楽になるんですよね。

でもこのときは違って。

体勢を変えてみても痛みは全くおさまらず、耐えがたい痛みがずっと続いている感じでしたね。

今思い出してもすごくつらかった…

夕食後、腹痛がひどくなる

昼過ぎから 5 時間ほど胃痛に耐えて夕方を迎えました。

「もしかしたらお腹が空きすぎて胃が痛いのでは?」と思った私は、とりあえず夕食を食べることに。

胃は痛かったけど、食べれば少しは痛みがおさまるだろうと信じて普段通りの量を食べました。

メニューはとんかつ(重い)。

しっかり食べても胃の痛みは強まるわけでもなく、弱まるわけでもなく。

ただ、夕食を食べた直後から今度は下腹がすごく痛み始めました。

食べ過ぎや便秘のときの痛みとは違う、今までに経験したことのない痛み。

あと気づいたのが、痛みの波がないということ。

腹痛ってけっこう波があると思うんですね。

すごく痛くなって、少し耐えているとおさまってきて、それを繰り返すような。

でもこのときは本当に波がなくて、1 秒 1 秒ずっと同じ痛みが続いているのを感じていました。

もう痛すぎて、下腹を押さえてベッドに横になりながら痛みが引くのをひたすら待つことしかできなかった。

3 時間耐えてもまったく痛みが引かない

ベッドに横になって、3 時間耐えたんですよ。

その間、少しでも痛みを紛らわそうとスマホで面白い YouTube を見たり、トラブルメーカーの知人のことを思い起こして「あの人はなんであんなことばかりするのかなぁ」なんて考えてみたりしました。

でも全然ダメ。

痛みが引くことはなく、ずーーーっと同じ痛みが続くばかりで、これは病院に行かないとどうにもならない系の痛みでは?と思い始めました。

時間は 20 時を過ぎたところ。

救急で診てもらうほどの病気なのかもわからなかったので、スマホで調べることにしました。

なんの病気かをある程度特定するために、まずは痛みの震源地を探ってみることに。

手でお腹をグーッと押して、一番痛いところを確かめます。

すると、一番痛いのは明らかに右下腹部。

この辺りで、「これはもしや虫垂炎というやつなのでは?」という思いが頭をよぎりました。

さっそく「胃痛 右下腹部 激痛」という感じのワードで検索をかけます。

結果、やっぱりこれは虫垂炎ということで間違いなさそうだぞ、ということになりました。

虫垂炎は、胃の痛み→右下腹部の痛みへと移行する

このときまで知らなかったのですが、虫垂炎っていきなり右下腹部に激痛が走るわけではないんですね。

人によってはそういうケースもあるのかもしれないけど、胃の痛みから始まるケースも多いそうで。

調べれば調べるほど、私のこれ、典型的な虫垂炎じゃないか…と確信しました。

救急車って呼んでいいの?迷ったらひとまず相談

朝まで耐えたほうがいいのか。

でもほぼ間違いなく虫垂炎だし、待ったところでひどくなる一方。

どうしよう…

ということで、#7119 に電話をして相談してみました。

大人の症状は # 7119

♯7119は、一部地域で実施しており実施エリアの拡大及び全国普及を進めています。 「すぐに病院に行った方がよいか」や「救急車を呼ぶべきか」 悩んだりためらう時に電話で相談できる♯7119についてお伝えします。

厚生労働省「上手な医療のかかり方.jp」

迷ったときは相談すべし!

で、相談した結果。

「タクシーを呼んで自力で移動できるなら自力で、無理なら救急車を呼んでよし」とのこと。

私の症状の伝えて、受け入れてくれそうな救急病院を 5 件紹介してもらって切電。

ちなみにこの日は #7119 がとても混み合っていて、時間を置いて 3 回目でやっと繋がりました。

繋がるまでにかかった時間、約 45 分…

本当に緊迫した場面だったら手遅れになるよなぁと思ったので、自分で電話できるうちにさっさと救急車を呼んでしまう方がいいかもしれません。

一人暮らしの人だと特にそう。

痛みで気絶したら終わりですからね。

紹介してもらった5件の病院、全部断られる

相談センターで教えてもらった病院に片っ端から電話したのですが、全部断られました。

もうびっくりだし絶望。

この時点で冷や汗をかくほど痛みが激しくなっていて、その痛みに耐えて頑張って電話したのに…

どの病院でも痛くなったタイミングや痛む部位などを詳しく聞かれるので、全部イチから説明して。

「少々お待ちください」と言ってしばらく待たされた末に返ってくる答えが毎回「他の病院を当たってください」でした。

もうどうしたら…と。

電話をかける体力もなくなってきて、このままじゃ気絶するかもしれないと思ったので、ここで救急車を呼びました。

救急隊が到着、受け入れ先も決まった

家の前でしゃがみ込んで待つこと 5 分。

やっと救急隊が来てくれて、受け入れ先の病院も決まりました。

先ほど紹介された 5 件の病院のうちのひとつ、一番最初に電話をかけた病院でした。

救急隊からの要請だと受け入れてくれるのか…?

その辺の事情はよくわかりません。

ひとまず病院に運ばれて、血液検査や CT 検査を受けました。

そして無事に(?)虫垂炎の診断が下ったのでした。

一旦帰って翌日から入院することに

そのまま即入院せよという指示が出たものの、入院に必要な物など何ひとつ持って来ていない。

ということで、翌朝入院に必要なものを持って再度来院するという約束で一旦帰らせてもらいました。

帰る前に抗生剤と痛み止めの点滴を打ってもらったけど、病院を出た瞬間にまた猛烈な痛みで歩くのもやっとな状態。

その夜は痛み止めを飲んでなんとかやり過ごし、翌日にまた病院を受診してそのまま入院しました。

後半 に続きます。

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